その時、誰が道を切り開いたのか?~能登半島地震における技術系NPOの活動~
14:30~15:30
2E02教室
#災害ボランティア #能登半島地震 #重機
内容
令和6年能登半島地震では、半島特有の交通事情もあり、発災直後には多くの道が寸断されてしまいました。それにより緊急車両も足止めをされ、人命救助や捜索、その後の復旧にも遅れが生じたと言われています。
そのような中、技術系NPO(専門的な技術や知識をもったNPO団体等)は機動力を活かし、自前の重機やチェーンソー等を駆使して道を切り開きました。
その時、能登では何が起こっていたのか、発災直後から現地に入り活動していた技術系NPOがどのような動きをしていたか、実際に現地にいた関係者をお招きし、その時のリアルなお話しをしていただきます。
この能登のケースを参考に、今後起こるであろう南海トラフ地震などに向けて、この課題をどう解決していくかディスカッションします。
登壇者
神徳 宏紀 氏
(珠洲市社会福祉協議会 総務管理課 主事)
能登半島の突端、石川県珠洲市生まれ。2014年より金沢市の商社に勤務。社会人となり地元の祭礼などの地域行事に密接に関わる。
2017年に珠洲市に戻り、珠洲市社会福祉協議会に入職。社会福祉士等の資格取得の他、地元消防団等にも入団し、日頃から防災に関わることとなる。
2022年の地震時に災害ボランティアセンター、2023年と2024年の地震時、豪雨災害時は災害ボランティアセンターと珠洲ささえ愛センターにて住民の生活再建支援を担当。
阿部 由紀 氏
(災害ボランティア活動支援プロジェクト会議委員、JVOAD技術系専門委員)
1967年宮城県石巻市生まれ。青森中央短期大学幼児教育学科卒。
1989年から2022年まで地元の社会福祉協議会職員として勤務し、現在は一般社団法人BIG UP石巻の代表理事として、被災地域の支援活動や、地元での子ども支援の活動を行っている。
樋口 裕司 氏
(日本財団 災害対策事業部 災害対策事業チーム チームリーダー)
埼玉県羽生市出身
2008年に日本財団に入職。海洋部門の助成担当を経て、2011年3月東日本大震災の被災地に先遣隊として派遣され、復旧・復興に携わる。以来前線でのボランティアコーディネーションと後方での事業企画・助成の両輪で災害対応に従事。
2015年から5年間管理部門を経験し、2020年4月より現職。現場起点のネットワークと課題認識をもとに、自助・公助を補う共助を推進し、災害支援のエコシステム創造を目指す。
6歳と2歳の娘の父。
加藤 太地 氏
(DRT-JAPAN)
2016年の熊本地震から災害技術支援活動を開始。
大阪府で建設会社を経営する傍ら、DRT-JAPANのメンバーとして、全国各地の災害現場で活動。
発災直後の現地へ仲間たちと急行し重機やチェーンソーを活用し通れなくなった道路の啓開や、自衛隊や消防隊と連携しての救助活動、倒壊家屋からの貴重品取り出しや車両救出、避難者さんに寄り添いながら、炊き出しなどの活動も行っている。
過酷な被災地の現場で大切にしている心構えは、「目の前の命を諦めない為に一人で戦わない」。
担当スタッフが紹介!おすすめポイント
髙野
まだまだ支援が続いている能登には、被災者を想い、自身の技術を駆使して支援を行う方々がいます。自身も被災しながらも、地元のために災害ボランティアセンターの運営を続けている方々と共に活動する皆さんのお話を、沢山の方に聴いてほしいです。