CONTENTS

ドイツに学ぶ!日本の災害対策“次なる一手”

13:20~14:50
1W01教室

内容

日本国内では近年、各地で災害が多発し、災害対策や支援のあり方を改めて考える機会が増えています。

このセッションでは、ドイツより、内務省直轄で災害時の技術的支援を担う行政組織「連邦技術支援隊(THW)」の職員に会場にお越しいただき、現地での災害対応やボランティアの実態について、お話を伺います。

約9万人規模の組織で、そのほとんどがボランティアで構成されているというTHWの取り組みを学ぶとともに、2026年11月に防災庁を創設予定の日本の現状についても理解を深め、これからの日本の災害対策ー新たな日本モデルーについて考えます。

連邦技術支援隊(THW)とは?

ドイツの「連邦技術支援隊(Technisches Hilfswerk/THW)」は、1950年に設立されたドイツ内務省直轄の行政組織です。

国内668ヶ所に地域支部を持ち、約8万8千人の訓練を受けた市民ボランティアが所属し、洪水や土砂災害などの大規模災害時の救助はもちろん、ドイツ鉄道や電力会社と連携し、物流や電力供給などインフラ支援も担います。
海外派遣も積極的で、1953年以降、145カ国で2,500件以上の任務を遂行しています。

ボランティアは120時間の基礎訓練や専門訓練を受け、有事の際は国が雇用主に補償する仕組みが整備されています。

ボランティアが国の制度に守られながら高度な技術を身につけ、地域の安全を支える仕組みは、持続的な防災力のモデルとして注目されています。

登壇者

Klaus Buchmüller(クラウス・ブッフミュラー)
連邦技術支援隊(THW)国際部門長

  • TOP
  • ドイツに学ぶ!日本の災害対策“次なる一手”