東京からリモートで中学生に授業!
新型コロナウイルスの影響が社会の各方面に出ていますが、中学生がキャリア教育の一環として行っている職場体験も実施できなくなっています。そんな中、教室内からリモートで東京で働く様々な職業の人たちの話を生徒が聞く「ボラサポ×蒲郡市 オンラインキャリア教育」授業を、10月22日(木)、23日(金)の二日間にわたって愛知県蒲郡市の西浦中学校で行いました。
蒲郡市は観光資源に恵まれたのどかな街
そもそもなぜ愛知県蒲郡市なのかというと、この記事を書いているボラサポスタッフの私小久保秀善が蒲郡市出身で、蒲郡市役所からの出向でボラサポで働いている関係から、蒲郡市主催、そしてボラサポが共催として今回の授業が行われる運びとなりました。
愛知県蒲郡市は、人口約8万人のさほど大きくはない市ですが、海と山などの観光資源に恵まれ、ラグーナテンボスというテーマパークもあり、オリンピック競技であるセーリングも盛んな、観光でよく知られるまちです。
ICT教育推進への足掛かり
そんな蒲郡市の西浦中学校2年生男女合わせて31人を対象に、今回の授業が行われました。
蒲郡市教育委員会でもICT化に向け、各児童生徒へのタブレットの導入などに向けて動いていますが、まだ実際に授業での活用には至っていませんでした。今回の授業は、実際の現場での活用の第一歩となりました。
今回のオンライン授業にあたっては、ボラサポが交流のある各企業へ講師派遣の依頼をし、また事前に学校の先生とPCの接続状況の確認や、講師との授業内容の調整など、学校と講師との間を取り持って授業をコーディネートしました。
私も接続テストを兼ねて本番一週間前にオンラインで授業を行いました。生徒の反応をどのようにして感じるかなど、画面越しであることによる独特の難しさがあった一方で、生徒の皆さんも意欲的に授業に臨んでくれたり、現地での担任の先生のサポートもあったりしたことで、授業として十分に成り立つと感じました。
多彩な企業からの豪華講師陣!
今回、東京からリモートで授業を行ってくれたのは、株式会社JTBの中村弘子さん、株式会社アナライズログの高木萌子さん、トヨタ自動車株式会社の本間健介さん、日本電気株式会社(NEC)の荻野智史さんの4人です。社会貢献活動の一環として1コマ50分の授業の講師を務めていただきました。
リモートだからこそのアクシデントも!
本番に至るまでには、何度も担任の先生と接続テストを行い、画面の見え具合なども確認していました。
しかし、それでも当日は生徒のタブレットがZoomに接続できなかったりとアクシデントも。ただ、予備のタブレットに変えるなどの方法で問題なく授業に臨むことができました。
グループワークなどもあった心に刺さる授業
各講師の方には自社の紹介、働くことについての考え、講師の方が中学生の時に考えていたことなどをお話ししていただきました。
途中グループワークや質疑応答の時間も設けていただくなど、生徒に飽きさせないような授業の工夫もありました。聞いていた生徒だけでなく、大人の私にも刺さるものがあり、改めて働くことを考えさせられました。
世界を飛び回りたい!
スケールの大きい話も講師の方にしていただきましたので、授業を受けていた生徒の感想も「世界を飛び回る人になりたい」「何の職業に就きたいか?ではなく何をやりたいかが大切だと思った」「将来の選択肢を少しでも増やせるよう、自分の得意な事、好きなことを増やしたい」など働くことについて前向きに考えてくれ、生徒たちの視野を広げる事ができた大成功の授業となりました。
講師からも「授業を作っていく中で、自分自身働くことを見直す良い機会になった」との感想や、「10年後、私の会社でお待ちしています!」などと言った激励?もいただきました。
蒲郡市出身の私としても、今回の授業が大成功となったことを本当に嬉しく思っています!
講師や学校との調整がとても大変ではありましたが、生徒たちの心に残るような授業ができ、蒲郡市のリモート授業の足掛かりに少しでも貢献できたかなと思います。
改めてご協力いただいた講師の皆様、ありがとうございました。本当にとても素敵な取り組みとなりました。