レポート&コラム

山形から能登へ 被災地で支援活動を実施 |令和6年奥能登豪雨 災害ボランティア第1陣 募集中

2024年10月15日
災害
山形から能登へ 被災地で支援活動を実施 |令和6年奥能登豪雨 災害ボランティア第1陣 募集中

例年、台風や線状降水帯などによる記録的な大雨により、水害の発生が多くなる8月~9月。残念ながら今年も、各地で豪雨による河川の氾濫や土砂災害が発生しています。

日本財団ボランティアセンター(日本財団ボラセン)が行った豪雨災害への支援活動のレポートです。

現在、10/25~27に令和6年奥能登豪雨の被災地 石川県輪島市で活動する災害ボランティアを、ぼ活!サイトで募集しています。ぜひ、ご協力お願いいたします。

▼第1陣 災害ボランティア 令和6年奥能登豪雨 詳細・申込ページ▼
https://vokatsu.jp/event/1728419918505×781616893948854300
(締切:10/17(木) AM9時)

7月の記録的な大雨で被害を受けた山形県での活動

7月25日からの大雨は、秋田県、山形県、栃木県、新潟県で被害をもたらしました。特に、被害の大きかった山形県では66件の土砂災害が発生し、河川の氾濫などにより1,000以上の住家が浸水の被害を受けました。

日本財団ボラセンでは、発災直後から災害NPOと連携し情報収集を行い、7月29日に所有する小型重機1台を、日本財団災害ボランティアセンター(VTC、茨城県つくば市)から回送し、現地で活動する災害NPOに貸し出し、現在も山形県内での復旧活動に使用していただいています。

7/25にVTCから回送された重機
山形県戸沢村で活動が行われた重機
山形県戸沢村で活動が行われた重機
山形県戸沢村で活動が行われた重機
山形県戸沢村で活動が行われた重機

9月2日には、スタッフが山形県酒田市に入り、支援活動を開始。酒田市内の被害は局所的ではありましたが、被災から1ヶ月以上が経過した段階でも、1mを超える土砂が道路の脇に残されていたり、1階が土砂で埋め尽くされたままの家屋もあり、災害NPOと連携しながら、重機を使用して土砂や泥の撤去を行いました。

水路の泥を書き出す日本財団ボラセンスタッフ
水路の泥を書き出す日本財団ボラセンスタッフ
歩道に高く積まれた土砂

災害ボランティア20名を酒田市に派遣

酒田市には災害ボランティアの派遣も行いました。9/14~16に第1陣、9/27~29の第2陣の2回で、それぞれ10名ずつ合計20名のボランティアを派遣し、浸水家屋の応急処置や側溝の泥出し、河川の氾濫によって大量の流木が引っかかった橋の欄干部分の片付けなどの活動を行いました。

第2陣が片付けを行った橋
1日で欄干部分はきれいになった

家屋の応急処置では、バールや電動丸ノコ、電動ドライバーなどの工具を使用し、工具を触るのが初めてという参加者もいましたが、連携する災害NPOのスタッフの方や、過去にぼ活!災害ボランティア派遣に参加したことのある経験者がレクチャーをしたり、役割分担をしながら作業が進められました。

電動ノコギリを使用して作業するボランティア
電動丸ノコを使用して作業するボランティア

また、参加されたボランティアのみなさんは、「少しでも役に立ちたい」「被災者の方々の気持ちに寄り添いながら活動したい」という気持ちを常に持ちながら活動し、活動全体を通しても非常に丁寧に、チームワーク良く作業をしていただきました。
第1陣と第2陣で、片付けや応急処置を行った八幡地区の公民館は、現在も、炊き出しなどに使用されています。

これからも気持ちを寄り添うために 花壇やメッセージボードを作成

公民館の壁には、ぼ活!ボランティアそれぞれの「想い」を込めたメッセージボードを描かせてもらいました。

片付けを行った公民館と第1陣に参加したボランティア
片付けを行った公民館と第1陣に参加したボランティア

また、第1陣の活動最終日には、他の支援団体や地域住民の方と協力をして道路脇に花壇をつくりました。今回植えたのは約60本で、まだまだ小さな花壇ですが、住民の方からは

「最近は、泥出しや家の中の掃除ばかりで、茶色の風景しか見ていなかった気がするから、色鮮やかな花を見たら少し元気がでたよ。ありがとう」と声をかけていただきました。

花壇に花を植えるボランティア
花壇に花を植えるボランティア
花壇の作業には地域住民の方にも参加いただいた
花壇の作業には地域住民の方にも参加いただいた

花壇の活動にも参加された50代の男性の感想では

「ボランティア一人の力は微力ですが、こうして関わり続けることが被災者の方の力になることが、よく分かりました」

また、初めて災害ボランティア活動に参加した10代の女性も、実際に被災地を訪れ活動することの重要さがわかったとお話ししてくれました。

「テレビでニュースを見ているだけでは、被害はあまり酷いものに感じていませんでしたが、実際に被災地を訪れ活動すると、どんな状況でどんな被害があったのか想像することができ、被災者された方がどんなに大変だったのかがよく分かりました。3日間活動しましたが、思ったように活動が進まなくて悔しい思いもありますが、少しでも被災者の役に立てたなら嬉しいです」

令和6年奥能登豪雨 輪島市でも活動を開始 10/25には災害ボランティア 第1陣を派遣

日本財団ボラセンが山形県での支援活動を進める中で発生したのが、令和6年奥能登豪雨です。9月20日から降り続いた雨は、石川県輪島市、珠洲市、能登町などで甚大な被害を及ぼしました。

珠洲市は、8月に地震による日本財団の支援活動を終了したばかりでしたが、再び大きな被害を受けたことにスタッフ一同も、心を痛めました。

10/7に撮影した輪島市内の様子

9/30から、日本財団ボラセンスタッフが輪島市での支援活動を開始し、所有する小型重機2台を連携している災害NPOに貸し出し、現在は小型重機3台、クローラー1台を石川県での支援活動に活用いただいています。

輪島市で使用されるVTCの重機

現在、ぼ活!サイトでは、10/25(金)~27(日)に石川県輪島市で活動する災害ボランティアの募集をしています。

元日の地震に続き、大きな被害に見舞われた被災地で、ぜひみなさんの力を貸してください。

集合・解散場所は、金沢駅です。金沢駅までの特急券とその特急券区間の乗車券の往復合計費用をお支払いします。詳しくは、詳細ページをご覧ください。

▼第1陣 災害ボランティア 令和6年奥能登豪雨 詳細・申込ページ▼
https://vokatsu.jp/event/1728419918505×781616893948854300
(締切:10/17(木) AM9時)

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