ボランティアの基礎知識

子どもと関わるボランティア完全ガイド|未経験でも始められる社会貢献の第一歩

2025年12月22日
その他
子どもと関わるボランティア完全ガイド|未経験でも始められる社会貢献の第一歩

子どもと関わるボランティアには、学習支援や子ども食堂、地域イベントの手伝いなど、さまざまな活動があります。どの活動も共通しているのは、「子どもの笑顔に触れながら、自分自身も成長できる」ということ。一方で、初めてボランティアをする人の中には、「自分にもできるのかな」「時間が取れるかな」「どうやって探せばいいの?」と不安を感じる人も多いでしょう。
この記事では、初めての方でもチャレンジできる子ども支援ボランティアについて活動の種類や参加する際のポイントをご紹介します。子どもと関わるボランティアに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

子どもと関わるボランティアの意義とは

子どもと関わるボランティアをしている様子

子どもと関わるボランティアは、「第二の大人」として子どもと向き合うことで、その自己肯定感を高め、未来の社会づくりに寄与する大切な活動です。
学生にとっては、現代の子どもたちが置かれている環境や社会課題に触れる貴重な機会となり、自らの視野を広げるきっかけにもなります。
また社会人にとっては、これまでの経験を生かして子どもの成長に寄与できるだけでなく、自分自身の人生観や社会とのつながりを豊かにする場ともなるでしょう。
子どもとの関わりは、思うようにいかないことも少なくありません。しかし、周囲と協力しながら活動を続ける中で、多くの学びや刺激が得られ、結果として自らの成長にもつながります。
このように、子どもと関わるボランティアは「社会を支える活動」であると同時に、「自分自身を成長させる実践の場」でもあるのです。

子どもと関わるボランティアが増える背景

近年、日本では子どもを対象としたボランティア活動が広がり、さまざまな場面で取り組みが見られるようになりました。背景には、子どもの孤食や貧困、学習機会の格差といった課題が社会問題として注目され、支援が必要な子どもへの関心が高まっていることがあります。

さらに、共働き世帯の増加、少子化や核家族化、地域の見守り機能の低下など、社会構造の変化によって家庭外で過ごせる居場所が減少し、子どもを取り巻く支援ニーズが拡大していることも大きな要因です。加えて、政府による子育て支援や子ども政策の強化により、社会全体で子どもを支える重要性が再認識されました。

こうした状況から、地域や世代を超えた支え合い、社会参加や共生の観点で、「子ども支援=社会貢献」という意識が一段と浸透してきていると言えます。

子どもと関わるボランティアの主な種類

子どもと関わるボランティアをしている様子

子どもと関わるボランティアには、主に4種類あります。ここでは、代表的な活動の概要と活動目的を紹介します。

学習支援

学習支援ボランティアは、子どもたちが平等に学習の機会が得られるよう支援する活動を指します。学習支援といっても、活動場所や活動内容はさまざまな種類があり、運営団体によっても異なるため、自分に合った場所での活動をぜひ探してみてください。

学習支援教室でのボランティア活動

学習支援教室は、経済的理由や不登校、発達障害などの理由で、学習に困難を抱える子どもたちに、学習の場や個別のサポートを提供する場所です。勉強を教える以外に、一緒に食事をしたり、遊んだりと、子どもが安心して過ごせる場をつくる大切な役割を持っています。
子どもたちの「できた!」という笑顔に出会える瞬間は、何よりのやりがいになります。

フリースクールでのボランティア活動

フリースクールでは、さまざまな理由で学校に通えない子どもたちを対象に、学習支援に加えて生活面・精神面のサポートを行う場所です。いじめや発達特性による不登校、外国籍ゆえの言語の壁など、多様な背景をもつ子どもたちが安心して学び、過ごせる環境を提供しています。
そのため、学習指導の他、子どもたちの心のサポートも求められます。

海外で学習支援をするボランティア活動

海外での学習支援ボランティアは、貧困問題や教育に課題を抱える国で、子どもたちの学びの機会を届ける活動です。現地で子どもたちと関わることで、国際理解を深め、異文化コミュニケーションを体験できる貴重な機会でもあります。英語が得意でない人も、「伝えようとする姿勢」をもって取り組むことが、何より大切といえるでしょう。

以上のように、学習支援といってもさまざまな種類があり、場所によって支援する対象が異なります。また、ボランティアを始める前に研修がある場合もあるので、安心して活動をスタートできます。社会で求められるスキルの向上や自身の成長にも繋がるという点から、学生や社会人が関心を寄せるケースも少なくありません。

学習支援ボランティアについてもっと知りたい方はこちら
学習支援ボランティアとは?活動内容・選び方・心がけ【学生・社会人向け】

子ども食堂

子ども食堂は、子どもが一人でも立ち寄れる、無料または低額で食事を提供する場所です。
孤食の解消や地域との繋がりを持てる居場所となるだけでなく、幅広い世代の人たち同士のコミュニケーションの場としても機能しています。
主な活動内容は、食事作り、配膳、片付け、そして子どもたちとの交流などがメインですが、場所によっては学習支援も行っています。
初めてでも参加しやすいというメリットから、近年注目を集めています活動です。

地域の施設での活動サポート

地域の施設での活動をサポートするボランティアでは、施設によって接する子どもや、活動内容はさまざまです。

児童養護施設や児童館、学童保育でのボランティア活動

家庭で生活できない子どもたちを保護する児童養護施設、地域の子どもたちが過ごす児童館や、学校終わりの小学生を預かる学童保育などで、行事やイベントのお手伝いなどを行います。

保育園でのボランティア活動

保育園でのボランティアは、主に保育士の業務サポートや子どもの生活サポートを行います。具体的には、子どもと遊んだり、給食の配膳、掃除、イベントの準備などで、保育士資格がなくても、誰でも参加できます。保育士を目指す学生にとっては、貴重な経験の機会になるでしょう。

その他イベントでの活動サポート

その他子どもと関わるボランティアとして、子どもが参加するイベントでの見守りボランティアや、子どものスポーツ大会での運営サポートなどがあります。

過去にぼ活!で行った活動はこちら
第19回風越カップ全日本少年アイスホッケー大会 運営ボランティア

海さくら「海と日本プロジェクト ちびっこBeach Saverパーク」子ども見守りボランティア

子どもと関わるボランティアに参加した人の感想(子ども食堂)

子ども食堂でボランティアをする様子

ボランティア活動のマッチングプラットフォームである「ぼ活!」では、子どもと関わるボランティアを多数募集しています。これまで「ぼ活!」を通して参加したボランティアからは、「新しい出会いと学びを得た」「とても良い経験になり、参加して良かった」との感想が寄せられました。

子ども食堂のボランティアに参加した大学生の男性は、現地のスタッフや園長先生、漁業関係者の方が優しく接してくれたことが嬉しかったと感想を寄せてくれました。
初めて参加したという学生の女性は、ボランティアで出会ったかっこいい大人の姿が印象に残ったとのことです。子ども食堂では子どもたちと料理をしましたが、そこでヒラメの5枚おろしに挑戦するなど、良い経験となったようです。
また、福祉職の社会人で参加された方は、無邪気に遊んでいるけれど、いろんな事を悩みながらあそこの場にいたと、子どもとの関わりからたくさんの癒しや学びを得たと、感想を寄せてくれました。

過去に募集した子ども食堂ボランティアはこちら
子ども食堂で地域交流!ふくしま応援ボランティア

子どもと関わるボランティアへ参加する方法と準備

ここでは、ボランティアに参加する方法と準備について解説します。ボランティアに参加するまでの流れを把握し、事前に備えましょう。

①情報収集~自分に合ったボランティアを探そう

まずは、どんなボランティアが募集されているか、どこで実施されているかなどの情報収集を行います。ボランティア募集は、主に下記方法で見つけることができます。

学校・企業・自治体の紹介制度や運営サイトを活用する

学校や企業、自治体などが募集を行っているボランティアは、紹介制度を活用するか、「社会福祉協議会」「ボランティアセンター」「各市区町村が運営するホームページ」などの運営サイトを活用しましょう。

ボランティアセンターは、「ボランティアを募集する団体」と「ボランティアをしたい人」を繋げる役割を担っており、社会福祉協議会の他、大学、NPOなどが運営しています。
各市区町村が運営するホームページでも探すことができるため、まずはご自身の住んでいる地域のホームページを一度確認してみてはいかがでしょうか。

専門サイト・マッチングサービスを使う

近年は、インターネットでボランティアのマッチングを行う専門サイトが増えています。希望に沿った分野やテーマ、条件などで絞り込むことができるので、簡単に興味のあるボランティア募集を探すことができます。

ボランティア活動のマッチングプラットフォームである「ぼ活!」では、キーワードを「子ども」に絞ってボランティア募集を探すことができます。子どもと触れ合うボランティアや、子どもを笑顔にする企画・運営ボランティアなど、様々なボランティア活動を募集していますので、ぜひ活用してみてください。

過去に「ぼ活!」で募集されたボランティアの活動レポートはこちら
目の前にある大切な存在って何だろう?“家族・命・幸せ”の尊さを考える「難病を患う子どもとその家族と過ごす休日 サポートボランティア」を実施

自治体との連携協定をきっかけにしたボランティア取り組み事例「第19回風越カップ 全日本少年アイスホッケー大会」(長野県軽井沢町)

「ぼ活!」の子ども支援ボランティアの募集ページはこちら
https://vokatsu.jp/volunteers/subgenre/childvolunteer

子ども第三の居場所

日本財団が立ち上げて支援しているプロジェクト「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちがこれからの社会で生き抜く力を育むための居場所として全国各地に展開する施設です。
ここでは基本的な生活習慣や学習習慣を身につけることに加え、他者とのコミュニケーションや好奇心を育む機会も大切にしています。
また、行政、NPO、企業など多様な主体と連携し、「みんなが、みんなの子どもを育てる」地域の子育てコミュニティのハブとしての役割も担い、すべての子どもが未来への希望を持てる社会を目指しています。
ボランティアの募集は各施設ごとに行っているため、まずは最寄りの施設に問い合わせてみてください。

子ども第三の居場所の詳細はこちら
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

②応募・説明会への参加

学校・企業・自治会を通して応募する場合は、直接問い合わせてみましょう。
団体によって応募方法が異なりますが、基本は応募フォーム、申込用紙、登録書などを提出します。年齢制限などの応募条件がある場合があるので、応募する際は事前に確認することを忘れないようにしましょう。また、専門サイト・マッチングサイトから応募する場合、ログインが必要なサイトがあります。会員登録を事前に済ましておくことで、興味のあるボランティア募集を見つけたとき、スムーズに応募できます。
募集要項には、「全日程に参加できる方」などの応募条件や、書類審査(志望動機)がある場合もありますので、よく確認してから応募しましょう。

③面談・登録手続き

応募後、事前面談を行うことがあります。面談の目的は団体や活動内容によってさまざまですが、主に活動日程や不安な点の相談、本人の動機・希望内容の確認などを行うことが多く、面談の結果次第では落選することもあります。オンラインで実施されるところもあるため、オンラインでの面談に慣れていない場合は、事前に必要な準備を整えましょう。また、面談後に研修が実施される場合もありますので、研修に参加できるかなど含め、募集要項をよく確認してください。

④活動スタート

活動スタートに至るまでの方法や準備について解説しました。団体により多少異なるものの、申込書提出 → 面談/説明会 → 登録・面談・研修 → 活動という流れが一般的です。
ボランティアは、「誰かの役に立ちたい」「挑戦したい」という気持ちが何より大切です。ぜひ、自分にぴったりなボランティアを見つけて、活動をスタートしてくださいね。

子どもと関わるボランティアを始めるときのポイントと心構え

子どもと滑り台で遊んでいる様子

ボランティアは様々な種類がありますが、ここでは、子どもと関わるボランティアをする上でのポイントと心構えを4つ解説します。

安全を最優先にする

子どもと関わる活動は、何が起きるか予測がつきません。子どもは時に突発的な行動をするため、常に体調・環境・行動の安全確認を徹底しましょう。
また、いざというときに自分を守るため、「ボランティア保険」に加入することもおすすめです。

ボランティア保険についてもっと知りたい方はこちら
ボランティア保険とは?対象の活動や加入方法をわかりやすく解説

子どもと“対等な関係”で接する

子どもと接するときは、支援ではなく「共に過ごす姿勢」を意識することが大切です。施設によっては様々な背景や事情を抱えた子どもがいるため、子どもの声を否定せず、尊重する姿勢を持ちましょう。

チームで活動する意識を持つ

ボランティアは、基本1人ではなくチームで活動することがほとんどです。一緒に活動するボランティア仲間と協力し、助け合いながら取り組みましょう。困ったときは1人で抱え込まずにまわりのスタッフにすぐ相談することが大切です。

自身の成長にも。楽しみながら活動しよう

ボランティアは社会貢献だけでなく、自己成長の機会でもあります。子どもの笑顔を引き出すためには、ボランティアをする本人が楽しみ、笑顔でいることが大切です。ボランティア活動を通して視野を広げ、自分の価値を再発見しましょう。

「ぼ活!」では、ボランティアのためのセミナーも行っています。ボランティアを始める前に、セミナーで事前知識を学んでおくこともおすすめです。

過去に募集された「ぼ活!」のセミナー募集要項
知ることから始めよう!セミナー ~「子どもたちが安心して過ごせる居場所」 子ども第三の居場所 みらいの図書室~

子どもたちを支える一歩を!児童養護施設とボランティア ~知ることから始めよう!セミナー~

「ぼ活!」の子ども支援ボランティアのセミナー募集一覧はこちら
https://vokatsu.jp/seminars/subgenre/childvolunteer/

あなたの経験が、子どもの未来を支える

海外の子どもたちと関わるボランティア活動の様子

社会の変化に伴い、支援を必要としている子どもの数は増加傾向にあります。子ども支援ボランティアは、誰にでもできる社会貢献であると同時に、学びながら人とつながり、未来を支える貴重な活動と言えます。
子どもと関わるボランティアはさまざまですが、各団体のホームページなどを活用して、自分にできるボランティアにぜひ応募してみてください。
この記事でご紹介したボランティアを始める前のポイントを押さえ、より充実したボランティア活動をスタートさせましょう。

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参考資料
・令和6年度社会福祉推進事業”子どもの学習・生活支援事業に関するガイドライン”【株式会社日本能率協会総合研究所】
https://www.mhlw.go.jp/content/001506554.pdf(参照2025-11-26)

・プレスリリース
海外ボランティアプログラム 学生ボランティア募集「子どもと未来を創るソーシャルアクションキャンプ in 東ティモール」(参照2025-11-26)