万博ボランティアとは

万博とはどんなイベント?
世界中が注目する国際的なイベント、万博。世界中から人々や最先端技術が集まり、地球規模の課題解決に向けた知恵が交わされます。日本では1970年に大阪万博(EXPO’70)が初めて開催され、高度経済成長を象徴する一大イベントとなりました。
また、2025年大阪・関西万博は、2005年に愛知県で開催された愛・地球博以来、20年ぶりの国内開催となります。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、コンセプトは「未来社会の実験場」です。世界各国から集められた最新技術の体験や異文化交流が行われるほか、SDGs(持続可能な開発目標)などの社会課題について考えるイベントとして、世界的な注目を集めています。
万博を支えるボランティアの存在
そんな国際的なイベントである万博の成功を支えるのが「万博ボランティア」の存在です。世界中から集まる来場者に対応し、万博の運営をサポートするボランティア活動は、参加者にとっても貴重な経験となり、多くのメリットを得ることができます。この記事では、万博ボランティアに参加する人々がどのような期待を込めて参加を決めたのか、そして実際にどのような経験が得られるのかを紹介します。
万博ボランティアはどんな活動をするの?

万博ボランティアの活動内容
万博ボランティアは、会場で行う活動と、会場に訪れる前の街中で行う活動があります。大阪・関西万博では、 万博会場のほか、大阪市内の主要駅、関西国際空港、大阪国際空港(伊丹空港)、大阪ヘルスケアパビリオンなどが主な活動場所となります。ボランティア活動の内容は様々で、主要駅や空港等での万博情報や交通情報の案内を行ったり、会場で来場者の案内や美化活動を行います。また、外国語を活かして外国人来場者に対応したり、各種業務のサポートを行うこともあります。
▼大阪・関西万博ボランティアについて詳しくはこちら
2025年大阪・関西万博のボランティア募集中!万博ボランティアでかけがえのない経験を
誰もが万博を楽しめる機会にー「LET’S EXPO」プロジェクト

「LET’S EXPO」の取り組み
「LET’S EXPO」とは、万博に簡単に行けない方の参加を実現する、ユニバーサルツーリズムプロジェクトです。万博が日本国内で開催される機会は数十年に一度というとても貴重な機会ですが、身体的な不自由さを理由にその参加を諦めてしまう方もいます。「LET’S EXPO」プロジェクトでは、そんな「万博に行きたいけれど、行くことができない」という方たちの課題を、当事者とその家族や介護・福祉関係者とともに解決し、誰もが平等に楽しめる万博を目指します。関西イノベーションセンターが発足させた「LET’S EXPO」プロジェクトでは、会場で介助が必要な方のサポートを実施する「万博会場内サポート」、自宅や介護施設で万博を楽しめる「バーチャル体験サポート」、各パビリオンの内部を案内する「オンラインツアー」の3つのサポートを実施します。
誰もが楽しめる万博のために、ボランティアの力が必要とされる
日本財団ボランティアセンターでは、「LET’S EXPO」のボランティアに関する募集広報や研修、運営に協力しています。2024年12月まで、万博に来場する⾼齢者や障害者のうち介助者のいない(⾜りない)⽅をサポートする「会場内サポートボランティア」を募集しました。活動内容は、⾞いすを押すサポート、視覚障害者の誘導サポート、付き添い、見守りサポートなど、多岐にわたります。これらは、「Let’S EXPO」のプロジェクトの核心を担うものであり、身体的なサポートにとどまらず、参加者一人ひとりの笑顔と喜びを支える重要な役割を果たすことになるでしょう。日本で開催されるこの貴重な国際的なイベントにおいて、多くの人が平等に価値を享受できるよう、ボランティアの力が必要とされているのです。
【LET’S EXPO】大阪・関西万博会場内サポートボランティアの募集要項(※現在は募集終了)
2025年大阪・関西万博ボランティアの募集と応募実績

大阪・関西万博でのボランティアの応募状況は?
イベントの「顔」である万博ボランティアですが、実際どれくらいの人たちが万博ボランティアに関心を寄せているのでしょうか。2025年4月より開催される大阪・関西万博ボランティアの募集状況を見てみましょう。※現在は募集を終了しています。
応募者は、合計55,634人。そのうち来場者を案内する「会場ボランティア」に応募した人は4,190人(61.5%)、主要駅や空港でPRする「大阪まちボランティア」は21,444名(38.5%)でした。10代~80代と幅広い年齢層での応募があり、性別比は男性が31%、女性が68.6%と、女性が男性の2倍以上も上回る結果となりました。大阪・関西万博では募集当時、会場ボランティアと大阪まちボランティアともに1万人を予定しておりましたが、想定を遥かに超える応募者により、会場ボランティアで14,000人、大阪まちボランティアで16,000人の登録が行われる予定です(2024年5月27日現在)。
ボランティアに応募した理由1位は「万博に関わりたいから」
募集開始時の想定を超える応募で注目を集めた大阪・関西万博のボランティアですが、応募した方々は万博ボランティアに参加するにあたり、どのようなことを期待しているのでしょうか。公式アンケートによると、ボランティアに応募した理由として1番多かった回答が「万博に関わりたかったから」で全体の4割を超える結果に。ボランティア応募者たちは、万博来場者としてではなく、ボランティアとして万博に関わることで、一緒に万博を作り上げることに魅力を感じているのかもしれません。また、世代ごとに見てみると、10代~20代は自分の興味を広げるためや将来に繋がる経験として参加している人が多く、30代~40代は活動を通して思い出を作りたい、自分のスキルを活かしたいと考える人が多いという結果になりました。また、50代~60代は、人の役に立ちたい、大阪や日本の良さを伝えたいなど、「人に何かを与えたい」という思いを抱いている人が多く、世代によって万博ボランティアに求めることは変わってくるようです。
>「2025年大阪・関西万博ボランティア」に関するアンケート結果の公表と応募のお願いについて
万博ボランティアに参加するメリットは?
世代によって様々な思いがある万博ボランティアですが、実際参加することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
記念になる
万博の国内開催は、数十年に一度しかない非常に特別な機会です。そんな歴史的な瞬間に、ボランティアとして関わることは、かけがえのない経験となるでしょう。単なる来場者として楽しむだけでなく、大会を支える立場として関わることで、より深い充実感や達成感を得られるはずです。また、万博終了後も、「自分がこのイベントの一員だった」という誇りを持ち続けることができるのは、ボランティアとして参加するからこその大きな魅力です。
国際的な交流ができる
大阪・関西万博には、150以上の国と地域から多くの人々が訪れます。ボランティアとして参加することで、活動中に異なる文化や価値観を持つ人々と直接触れ合う機会もあります。言語を超えたコミュニケーションを経験することで、国際感覚を養うことができるはず。世界中の人々とつながり、ともに万博を盛り上げることで、忘れられない思い出と貴重な学びを得られるでしょう。
社会的なつながりが広がる
万博ボランティアには、学生から社会人、シニア世代まで、幅広い年代の方々が参加します。活動を通して異なるバックグラウンドを持つ方たちとの交流が生まれることは、万博ボランティアならではの大きな魅力の一つです。また、世界中から多くの人が集まる万博は、時には一筋縄ではいかない予期せぬ課題や難しい場面に直面することもあるでしょう。そのような時でもボランティア同士で協力し合い、解決していくことで、自然と絆も深まります。世代やバックグラウンドを超えて支え合いの中で、新しい価値観に触れ、貴重な人間関係が築かれる機会となるはずです。
記念になるユニフォームがもらえる
万博ボランティアに参加すると、公式ユニフォームが支給され、活動終了後は持ち帰ることができます。特に2025年に開催される大阪・関西万博では、世界的なデザイナーであるコシノジュンコ氏がアドバイザーを務めたユニフォームが話題となり、ボランティア応募の増加要因のひとつにもなったといわれています。デザイン性が高く、万博の象徴ともなるユニフォームは、一生の思い出として残る特別なアイテムです。ボランティアとしての誇りを感じられるだけでなく、万博終了後も大切な記念品となるでしょう。
国際イベントの事例から、ボランティアの魅力を紹介

日本国内で開催された大規模な国際イベントの事例として、2021年に開催された東京2020オリンピック・パラリンピックがあります。ここでも、多くのボランティアたちが活躍し、参加者自身も、世界的なイベントだからこそ、ボランティアとして参加したことに大きな意義を感じたようです。
感想の中には、「別れ際に”日本のきめ細かいケアがあって集中できた。次は観光で東京に来るからね!”と言って頂き、ボランティアやっていてよかったと実感しました」「年齢や性別を超えて沢山の人と仲良くなった」などの声があがり、言語は違えど海外の人と通じ合うことができたり、世代を超えたコミュニケーションが印象が残っている人が多いようです。

また、パラリンピックのボランティア参加者のアンケートでは、オリンピックボランティアのみ参加した人たちより「障害のある人へのサポート方法やコミュニケーションスキルが身についた」と答える人が多くいました。障害を持つ方々をサポートするボランティア活動では、状況に応じた柔軟な対応力が求められ、その結果として、さまざまな立場に立って考え行動するスキルが身につきます。
▼東京2020オリンピック・パラリンピックのボランティアについて詳しくはこちら
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万博ボランティアに参加するために

万博ボランティアに参加する人は、どのような準備を行う必要があるのでしょうか。大阪・関西万博のボランティア募集を例に紹介します。
万博ボランティアの公式サイトで情報をチェック
万博ボランティアは、必要な情報を正しく受け取れる状態に準備しておく必要があります。大阪・関西万博のボランティア募集に関しては、公式サイトで募集要項や募集説明会などの情報が公開されました。万博ボランティアに興味がある人はまず、公式サイトを確認し、応募方法などの情報を確認しましょう。そして、ボランティアに参加する人たちはマイページの登録を行い、手続きを完了しましょう。
ボランティア活動の研修を受講する
万博のボランティアの活動前には研修の受講が必要になる場合があります。大阪・関西万博では、ボランティア活動の基礎知識や接遇・マナー、活動場所別の知識習得など、全部で2回または3回の研修参加が必須条件となっています。万博が始まるまでの流れをよく確認して、研修に参加し、ボランティア活動に備えましょう。
簡単な英会話を練習しておく
万博には海外からの来場者も多く、ボランティア参加者は道を教えるなどの対応が必要となる可能性があります。また、海外で開催される万博のボランティアに参加する場合は、英語や開催国の母国でのコミュニケーションが必要不可欠です。万博ボランティアに参加する上で英会話スキルは必須ではありませんが、活動に向けて挨拶など簡単な英会話を学習しておくと、海外の方とコミュニケーションを取る上でヒントになるかもしれません。
動きやすい服装を準備する
ボランティア期間中は、長時間の立ち仕事が続いたり体を動かす活動が多くなります。快適に過ごすためにも、当日の天候も考慮して動きやすい服装を準備しておくことが重要です。また、ユニフォームなど先に支給されたものは、ボランティア活動当日に必ず着用しましょう。さらに、活動に没頭するとつい休憩を忘れてしまったり、自分の体調の変化に気づきにくくなることもあります。水分補給や適度な休息を心がけ、無理のない範囲で活動に励むようにしましょう。
万博ボランティアを通してかけがえのない体験を
万博ボランティアでは、幅広い年代から多くの人々が活動に興味を持ち、参加します。世界規模のイベントだからこその特別な体験ができるのも大きな魅力です。東京オリンピックでも多くのボランティアが活躍し、その経験が大きな意義を持ちました。大阪・関西万博でのボランティアの募集は現在終了していますが、参加が決まっている方々は、ぜひこの貴重な機会を最大限に活用してください。
世界中から注目を集めるイベントにボランティアとして参加することで、かけがえのない経験と自己成長を実感できるでしょう。
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参考資料
・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会”「2025年大阪・関西万博ボランティア」に関するアンケート結果の公表と応募のお願いについて”https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240401-02/(参照2025-2-21)
・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会“大阪・関西万博ボランティア応募結果と登録人数の公表について”https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240527-04/(参照2025-2-21)
・PRTIMES”誰もが楽しめる万博の実現を目指す「LET’S EXPO」会場サポートボランティアを「ぼ活!」サイトで募集中”https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000098085.html(参照2025-2-21)
・読売新聞オンライン”万博ボランティアなぜ人気?目標の2・8倍の応募で定員を1万人増…ユニホーム話題、グループ参加OK : 読売新聞”https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20240605-OYO1T50051/(参照2025-2-21)
・ForbesJAPAN”33歳 元ラガーマンが3回泣いた すべての人に万博を「LET’S EXPO」物語”https://forbesjapan.com/articles/detail/75445(参照2025-2-21)
・トラベルボイス”大阪・関西万博を誰もが楽しめる体験に、三菱UFJ銀行らが設立した共創ハブ「MUIC」のユニバーサルツーリズム構想「Let’s Expo」とは?”(PR)https://www.travelvoice.jp/20240415-155458(参照2025-2-21)
・大阪・関西万博ボランティアセンター”大阪・関西万博ボランティア募集要項”https://www.expo2025-volunteer.com/pr/assets/doc/description.pdf(参照2025-2-21)