2025年9月、東京の国立競技場をメイン会場に開催される東京2025世界陸上競技選手権大会。大会の運営を支える約3,000人のボランティアを、2024年12月16日正午まで募集しています。
満員の国立競技場での大会開催を目指し、共に支えるボランティア。その活動内容や応募方法などについて、東京2025世界陸上財団の藤原 拓さん(総務企画室総務部 総合調整課長)にお話を伺いました。
200の国と地域から2,000人以上のアスリートが出場
-世界陸上とは、どんな大会か教えてください。
藤原さん(以下、藤原):世界陸上は、40年以上の歴史を持つ陸上競技の世界大会です。単一競技の国際大会としては、世界最高峰の大会の一つと言われています。東京大会では、200を超える国と地域から2,000人以上のトップアスリートが出場し、東京の国立競技場をメイン会場に49種目が実施されます。
日本で世界陸上が開催されるのは、2007年の大阪大会以来で、東京で開催されるのは1991 年以来 34年ぶり2回目です。
-世界陸上の魅力は、どんなところにありますか?
藤原:陸上競技は、走る・跳ぶ・投げるといった非常にシンプルな競技ですが、体ひとつでスピードや力強さを競うため、アスリートの身体能力や技術力が直接的に伝わりやすいスポーツです。世界最高峰の選手が集まる東京2025世界陸上でも、アスリートの驚異的なスピードや力強さを間近で体感できると思います。
ボランティアの活動内容
ー東京2025世界陸上のボランティアに参加した場合、どんな活動をするのでしょうか?
藤原:ボランティアの活動は、6つに分かれています。
運営サポート
競技運営(競技場、マラソン・競歩)、 練習会場運営サポート 等
メディアサポート
メディア関係者やプレスエリアでの誘導補助 等
誘導・案内サポート
会場や空港、ホテル等における大会関係者誘導、 各種デスクにおける案内 等
接遇サポート
選手団・VIPへの案内 等
メディカルサポート
ドーピング検査補助、医療スタッフ補助 等
イベントサポート
セレモニー運営補助、周辺イベント対応補助 等
今大会では、9月13日から21日までの9日間の大会期間において、約70万枚のチケットが販売される予定で、世界中から多くの観客が来場します。
希望する活動内容は、応募時に3つまで選択することができます。ご自身の興味やスキル、経験に合わせて選択してください。
また、応募時に「経験/資格/スキル」を入力していただく欄があります。国際スポーツ大会だけではなく様々なボランティア経験、資格などをお持ちの場合は、入力してください。採用後の活動場所、活動内容等を決める際に参考とさせていただきます。
-応募の条件を教えてください。
藤原:応募条件は、以下の3つを満たすことが必要です。
・2025年4月1日時点で満18歳以上の方 (応募時に18歳未満である場合は、保護者の方の承諾が必要です)
・活動期間中において、日本国籍又は日本に滞在する資格を有する方
・各種研修への参加が可能であること
研修は、2025年4月下旬にオリエンテーション、7月中・下旬から共通研修、8月中旬から会場別・役割別研修を予定しています。研修の場所や参加方法、日程等の詳細は、採用決定後にお知らせします。
ボランティアの方には、大会開催期間や開催前後の準備期間の中から7日間程度の活動をお願いしています(連続での活動は5日以内です)。活動時間は1日あたり8時間程度(休憩時間含む)で、モーニングセッションとイブニングセッションの1日2シフト制です。
「参加希望日数」や「希望参加時間」については、応募フォームで回答してください。
-障害のある方でも応募できますか?
藤原:はい、応募可能です。障害の有無だけではなく、ボランティア経験、スキルや経験などの条件はありません。この大会を盛り上げるために、一緒に楽しんで活動していただける方には、ぜひご応募いただきたいです。
障害のある方は、介助者と一緒に活動いただくことも可能です。その際は、障害のある方と介助者の方、それぞれで応募フォームからお申込みください。申込時には、応募フォームの「特記事項」欄に、障害のある方は介助者の方のフルネームを入力し、介助者の方は同欄に介助が必要な方のフルネームを入力してください。
-応募時の注意点はありますか?
藤原:応募は、ウェブのみでの受付となっています。ボランティア募集ページの「ENTRY」からお申し込みください。
応募時に、顔写真の画像データが必要です。登録中の応募フォームは一時保存できませんので、事前に画像データを用意してください。顔写真の注意事項や、その他応募に関する詳細は「よくある質問」を参考にしてください。
フルスタジアムの国立競技場を目指して
-東京2025世界陸上を、どのような大会にすることを目指していますか?
藤原:私たちは国立競技場を満員にする「フルスタジアム」での開催を目標に、準備を進めています。国立競技場を満員にすることは簡単なことではありませんが、財団職員はもちろん、ボランティアの皆さん、大会アンバサダーの方々など、大会に関わる全ての人が一致団結して、「フルスタジアム」の大声援の中で、アスリートたちが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えたいと思っています。
今大会では「東京ドリーム」、「東京ブランド」、「東京モデル」という3つのキーワードをビジョンに掲げています。このビジョンは誰もが東京大会を開催して良かった、楽しかったと思える大会にすることや、多くの人々に夢や希望を届ける今後の国際スポーツ大会のモデルを示すこと、おもてなしの心を多くの方に体験してもらうことなどを目指しています。
過去大会でも、多くのボランティアが活躍されていたと聞いています。ボランティアの存在は、大会の成功に必要不可欠な存在です。ぜひ、今大会もボランティアの皆さんに積極的に運営に関わっていただき、一緒に大会を創り上げていきたいと思います。
-東京2025世界陸上ボランティアの魅力を教えてください
藤原:トップアスリートの活躍の間近で活動できることは、今大会の魅力ですが、ボランティア活動を通じて日常生活では出会うことのできない新たな仲間との出会いや、新たなコミュニティを広げられることも大きな魅力の一つです。大会終了後、大会の記念として、ポロシャツ、パンツ、シューズなどユニフォーム一式をお持ち帰りいただけます。
ボランティアの皆さんには、単に大会の運営を支えていただくだけではなく、この大会ボランティアの経験を通じて、新たな出会いや新たな挑戦をする機会になったり、自分の成長を感じたり、自己実現に繋げていただけると大変嬉しく思います。
東京2025世界陸上ボランティア ボランティア募集要項
活動期間:
2025年8月下旬から9月23日までのうち7日間程度
※1日8時間程度(休憩時間を含む)、連続での活動は5日以内
活動場所:
国立競技場、ロード競技会場、練習会場、都内ホテル、羽田・成田空港 等
募集期間:
2024年12月16日(月)正午まで
※締切間際はアクセスが集中することがありますので、余裕を持ってお早めにご応募ください
募集人数:
3,000人程度
募集条件:
・2025年4月1日時点で満18歳以上の方
※応募時に18歳未満である場合は、保護者の方の承諾が必要です。
・活動期間中において、日本国籍又は日本に滞在する資格を有する方
・各種研修への参加が可能であること
応募方法:
ウェブ応募のみ
https://worldathletics.org/jp/competitions/world-athletics-championships/tokyo25/volunteer-wch-tokyo25
ボランティア募集に関する問合せ先:
メールアドレス:info@WATokyo25Volentry.com