レポート&コラム

デフリンピック開幕直前!ぼ活!セミナーに登場した日本代表選手が語る、東京大会への想い

2025年11月10日
スポーツ ダイバーシティ
デフリンピック開幕直前!ぼ活!セミナーに登場した日本代表選手が語る、東京大会への想い

11月15日、いよいよ東京2025デフリンピックが開幕します。

日本財団ボランティアセンター(日本財団ボラセン)では、東京2020オリンピック・パラリンピックのころから、ボランティア向けの手話セミナーを継続的に開催してきました。
その中で多くのデフアスリートが講師やゲストとして出演し、今大会の日本代表として出場する選手も少なくありません。

9月30日に開催した「国際手話道場~デフリンピックに向けて~」と、10月1日に開催した「教えて!いちろう先生 2nd stage 特別版『伝えてみよう!手話Cafe』」には、合計9名の日本代表デフアスリートが登壇しました。

この記事では、当日のトークの一部とともに、各選手の出場スケジュールをご紹介します。

また、日本財団ボラセンでは、ぼ活!セミナーに出演いただいたぼ活!ファミリーのデフアスリートをデフリンピックの会場で応援する「ぼ活!チームで応援しよう~デフリンピック応援・交流会~」の参加者を募集しています。

ぜひ、会場で一緒にデフアスリートを応援しましょう!

4名が出演!9/30開催「国際手話道場~デフリンピックに向けて~」

9月30日に開催した「国際手話道場~デフリンピックに向けて~」では、4名のデフアスリートが特別ゲストとして参加。グループに分かれて日本手話をレクチャーしてもらうとともに、後半にはそれぞれの競技との出会いや過去の大会のエピソード、東京大会への意気込みを語ってくれました。

山田 真樹(陸上競技)

競技をはじめたきっかけ「ろう学校の高等部の時です。実は中等部では卓球部に所属していて、橋本一郎先生(ぼ活!手話セミナー講師)が顧問でした」

― 印象に残っている大会
「デフリンピックは、2017年のサムスンデフリンピック(トルコ)が初出場で、200mで金メダルを獲得しました。
また、2024年の世界選手権(台湾)では4×100mリレーで世界ろう者記録を更新して金メダルを獲得。東京でも世界記録を更新できるように練習を重ねています」

― 東京大会への意気込み
「デフリンピックは“一期一会”だと思っています。出会いの場であり、この大会がなければみなさんとこうして出会う機会もありませんでした。

デフリンピックをきっかけに、“ろう者とは何か”“手話とは何か”という世界に一歩踏み出してくださる方が増えたことが本当に嬉しいです。

日本財団ボラセンの手話セミナーは、東京オリンピック・パラリンピックの開催前から始まり、橋本先生や手話通訳の保科さんと3人で、もう5~6年ほど続けてきました。長い時間をかけて地道に積み重ねてきた結果、ようやく “ろう者や障害者への理解”が少しずつ広がってきたと感じています。

東京大会をきっかけに、さらに理解が広がるような走りを見せたいです」

【山田真樹選手の出場予定】
競技会場:駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場
・男子400m 11/17(月)、18(火)、19(水)
・男子200m 11/21(金)、22(土)、23(日)
・男子4×400mR 22(土)、24(月・祝)
・男子4×100mR 23(日)、24(月・祝)

松永 彩珠(女子バレーボール)

競技をはじめたきっかけ
「中学校のろう学校でバレーボールを始めました。そこからずっと続けています」

― 印象に残っている大会
「昨年に沖縄で開催された世界選手権です。優勝を決めて、みんなでコートに集まった瞬間は最高でした。東京大会が初のデフリンピック出場なので、あの時と同じ光景をまた見たいです」

― 東京大会への意気込み
「これまではデフアスリートを“応援する側”でしたが、今回は自分が“プレーする側”。違った緊張感があります。

デフリンピックをきっかけに、デフスポーツの魅力がさらに広がっていくことを楽しみにしています。その中で、頑張る姿を通して少しでも多くの方に勇気や元気を届けたいです。

また、バレーボールは、得点の瞬間にベンチメンバーがポーズを決めて喜び合うのも見どころです。東京大会では、ぜひ会場で一緒に盛り上がってください」

中田 美緒(女子バレーボール)

競技を始めたきっかけ
「小学校1年生から中学の途中までは7年間サッカーをしていました。中学生の時にろう学校に進学してサッカー部がなかったため、バレー部に入部したのがきっかけです。チームの仲間と手話で気持ちを伝え合う楽しさを知って、次第に夢中になっていきました」

― 印象に残っている大会
「高校1年生で出場した2016年の世界選手権(アメリカ)では、ベストサーバー賞を受賞しました。

2022年のカシアス・ド・スルデフリンピック(ブラジル)では準決勝を前に、他競技の日本選手が新型コロナウイルスに感染したことにより出場辞退を余儀なくされ、4位という結果に終わりました。その悔しさを東京大会では晴らしたいです。私の武器であるサーブにもぜひ注目してください」

― 東京大会への意気込み
「デフリンピックは、子どもの頃からの憧れの舞台であり、自分らしさを表現できる夢の場所だと思っています。

応援してくださる皆さんやボランティアの方々への感謝を胸に、それぞれの競技に懸ける選手たちの想いを感じてほしいです。

また、聴覚障害者にもさまざまな人がいるということを知ってもらい、デフリンピックを通して社会の見方が少しでも変わるきっかけになれば嬉しいです」

【中田美緒選手、松永彩珠選手 女子バレーボール競技予定】
競技会場:駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
予選リーグ
・11/16(日)10:15ケニア
・11/18(火)15:15イタリア
・11/20(木)15:15アメリカ
決勝トーナメント・順位決定戦
・11/22(土)~25(火)

林 滉大(男子サッカー)

競技をはじめたきっかけ
「サッカーを始めたのは5歳のときです。2002年の日韓ワールドカップを見て、ドイツ代表のオリバー・カーン選手に憧れ、最初はゴールキーパーをしていましたが、あまりボールに触れられず……。ある時、私が放ったシュートを見たコーチが“フォワードに向いている”と勧めてくれて、そこから現在もポジションはフォワードです」

― 印象に残っている大会
「初めてデフリンピックに出場した2017年のサムスンデフリンピック(トルコ)。予選リーグ最終戦のイタリア戦で、後半のアディショナルタイムに立て続けに2失点してしまい、引き分け以上で予選リーグ突破できたところを逃しました。あの悔しさは忘れられません。東京大会でも同じイタリアと対戦します。あの時の悔しさを糧に、今度は必ず勝ちます」

東京大会に向けて
「デフリンピックは、これまで積み重ねてきた努力を発揮する場です。東京大会では、この4年間の想いをすべて出し切りたいと思っています。

そして、スポーツを通して、“耳が聞こえないとはどういうことか”を示す立場として、見た人が何かを感じ取ってくれたら嬉しいです。

【林滉大選手 男子サッカー競技予定】
競技会場:Jヴィレッジ(福島県)
予選グループステージ
・11/14(金)12:00イギリス
・11/16(日)16:30イタリア
・11/18(火)16:30メキシコ
決勝トーナメント・順位決定戦
11/20日(木)〜25(火)

初の対面・オンラインのハイブリッド開催!10/1開催「教えて!いちろう先生 2nd stage 特別版『伝えてみよう!手話Cafe』」

10月1日に開催した「教えて!いちろう先生 2nd stage 『伝えてみよう!手話Cafe』」は、デフリンピック開幕直前の特別版として開催。対面とオンラインのハイブリッド開催で、約200人の方にご参加いただきました。

デフアスリートは、前日の国際手話道場にも出してくれた山田真樹選手(陸上競技)に加え、5名のデフアスリートが参加。競技や大会出場のエピソードを紹介してもらいながら、クイズ大会などで盛り上がりました。

また、対面会場ではセミナー終了後、懇親会も開催され、参加者は普段ぼ活!手話セミナーなどで学んだ手話を使って、デフアスリートと交流しました。

坂田 翔悟(陸上競技)

「陸上競技を本格的に始めたのは高校1年生の時です。それまでは野球をやっていました。
これまでに印象に残っているのは、2024年の日本デフ陸上選手権です。雨の中のレースでしたが、100m決勝で優勝し、初めて“日本一”になれた瞬間でした」

【坂田翔悟選手の出場予定】
競技会場:駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場
・男子100m予選 11/17(月)、18(火)
・男子4×100mR 11/23(日)、24(月・祝)

親松 直人(男子テニス)

「思い出に残っている大会は、デフリンピックに初出場した2017年のサムスンデフリンピック(トルコ)です。とても緊張しましたが、日本代表としての誇りを感じ、応援してくれる人たちへの感謝を忘れてはいけないと強く思った大会でした。

また、ギリシャで開催された2023年世界選手権で初めてベスト4に進出できたことも印象に残っています。それまでベスト8止まりが多かったので、一つ壁を破れた大会でした」

【親松直人選手の出場予定】
競技会場:有明テニスの森
・男子シングルス 11/16(日)、18(火)、20(木)、21(金)、23(日)、25(火)
・男子ダブルス 11/17(月)、19(水)、21(金)、22(土)、24(月・祝)
・混合ダブルス 11/17(月)、19(水)、20(木)、22(土)、23(日)

船川 真央(レスリング)

「小学生の頃にレスリングを始めて、小学校6年生では全国優勝しました。高校生まで続けていましたが、怪我をして一度は引退しました。

でも、知人の紹介で山本“KID”徳郁さんと出会って、“もう一度レスリングをやってみたら?”と言われたんです。その言葉がすごく響いて、7年前に社会人の大会に出ました。

そして、東京大会の開催がきっかけとなり、昨年20年ぶりに本格的に練習を再開しました。復帰を迷っていたとき、女子卓球の亀澤理穂選手から“できるよ、大丈夫”と背中を押してもらって、出場を決めました。

耳が聞こえなくてもレスリングはできる、ということを証明したいです」

【船川真央選手の出場予定】
競技会場:府中市立総合体育館
・フリースタイル74㎏ 11/23(日)、24(月・祝)
・グレコローマン77kg 11/21(金)、22(土)

丸山 香織(女子バスケットボール)

「バスケットボールを始めたのは、聴者の学校に通っていた中学生の時です。それまでは6年間バレーボールをしていたのですが、バスケットボール部の顧問の先生が、聴覚障害にとても理解のある先生だったのが転向した大きなきっかけです。

2024年に開催されたアジア大会では、ベストファイブを受賞し優勝することができました。東京大会でも優勝できるように頑張ります」

若松 優津(女子バスケットボール)

「バスケットボールは、小学校1年生のときに友達に誘われて始めました。友達に誘われたのがきっかけで、そこからバスケットボール一筋です。私は、もともと聴者のバスケットボールチームに所属していて、デフバスケットボールを始めたのは、約3年前です。手話を始めたのも同じくらいのタイミングです。

昨年のアジア大会では優勝できて、MVPもいただきました。東京大会では、あの時以上のチームプレーを見せたいです」

【丸山香織選手、若松優津選手 女子バスケットボール競技予定】
競技会場:大田区総合体育館
予選リーグ
・11/18(火)15:30ウクライナ
・11/20(木)15:30ギリシャ
決勝トーナメント・順位決定戦
・11/21(金)~25(火)

ぼ活!チームで応援!応援・交流会の参加者募集中

9月30日、10月1日のイベント以外にも、ぼ活!手話セミナーやイベントでは多くのデフアスリートに出演していただいています。

日本財団ボラセンでは、これまでの活動を通して出会い、つながってきたデフアスリートの皆さんを、“ぼ活!ファミリー”として、応援しています。今回、会場で応援する応援・交流会を企画しました。

みなさんのご参加をお待ちしています。

▼紹介・お申込みはこちら▼
https://vokatsu.jp/seminar/1761274383410×563710192322084860/

また、東京2025デフリンピックは、全会場で観戦無料、事前申込不要です。観戦についての詳細は、東京2025デフリンピック特設サイトをご覧ください。

https://deaflympics2025-games.jp/

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