ゴミ拾いが楽しすぎる？「ダンスdeゴミ拾い in 江ノ島海岸」に737名が大結集！

2021年12月6日

自然・環境

ゴミ拾いが楽しすぎる？「ダンスdeゴミ拾い in 江ノ島海岸」に737名が大結集！

毎年、多くの人が海水浴やビーチスポーツで訪れる神奈川県の江の島に近い片瀬東浜。NPO法人「海さくら」が、以前は江の島の海に生息していたタツノオトシゴがまた戻ってくるような綺麗な海にしようと願いを込めて、2005年にゴミ拾いをスタートし、「目指せ！日本一楽しいゴミ拾い！」を目標に、趣向を変えて行われています。

去る11月13日（土）には「ダンスdeゴミ拾い」として開催され「ぼ活！」からの参加者約160人のボランティアも集結。なんと総勢737名がゴミ拾いに参加しました。快晴で心地よい気候の中で行われた当日の模様をレポートします。

ゴミ拾いをエンタメ化!? 誰でも楽しく始められるボランティアへ

今回で172回目を迎えた江ノ島海岸のゴミ拾い。毎回、「楽しい」「体験」「体感」をキーワードに、他にはないゴミ拾いに挑戦し続けています。今回はNHK Eテレ「天才てれびくんhello,」の番組内で子どもたちがアイデアを出し合い、企画した「ダンスdeゴミ拾い」が実現することになりました。ダンスミュージックが流れている間はひたすら踊り、止まったら真剣にゴミを拾うという、ボランティアにエクササイズ要素も加わった一石二鳥感があります。

他にも多くのゲストの登場や音楽ライブなどもあり、本当にゴミ拾い？と思わせてくれるエンターテインメント性の高さを感じさせてくれます。初めてビーチクリーンをしてみようかな？という人も気軽に参加しやすいイベントとなっていました。

オープニングでは5代目海さくら隊長であり、ヒーローエンターテイメントグループの特撮Boyzが登場し、スペシャルパフォーマンスを披露。今回の「ダンスdeゴミ拾い」の立案者であるNHK Eテレ「天才てれびくんhello,」のギュナイさん、ソノマさんがステージに上がると、子供たちはもちろん一緒に番組を見ているパパママも大喜びでした。

さらに、CHANGE FOR THE BLUE MANこと海さくら代表の古澤純一郎さんの呼びかけで、スペシャルゲストとして藤沢市の鈴木恒夫市長も登壇。「今年はこの海岸でオリンピックのセーリング競技が行われ、関係者など65カ国の海外の方が来られました。大会運営が素晴らしく、世界中に江の島の模様が発信され、綺麗な江の島のイメージを残せたと思います。こういったことを維持し、発展させていくために、みなさんのお力を貸してください」と呼びかけました。

ダンスで楽しさ倍増！ゴミ拾いがお祭り状態に

ゴミ拾いが楽しすぎる？「ダンスdeゴミ拾い in 江の島海水浴場片瀬東浜」に737名が大結集！

開会式が終わり、合図と共にゴミ拾いが始まりました。その日の天候によって海から流れ着くゴミは様々。毎月、定期的に行っているゴミ拾いの成果や良好な天候もあって、この日のビーチは比較的綺麗な状態になっていましたが、タバコの吸い殻やビニールテープなど、細かいゴミは無数に落ちています。晴天の元、体を動かしながらゴミを拾っていると、いいことをしている高揚感で気分が爽快になりました。

曲が流れるとゴミ拾いを一旦ストップし、みんなが踊ってお祭り状態に。思いっきり跳ねたり、横に飛んだり、みんなそれぞれのスタイルでダンスを楽しんでいました。最初は恥ずかしそうに踊っていた人も、まわりの楽しげな雰囲気に感化され、一生懸命に踊っている姿が印象的でした。

ゴミ拾い後はシンガーソングライターのテミヤン.さん、プリンセスプリンセスのドラムの富田京子さんによるライブが行われました。新たなテーマソング「パイレーツオブ海さくら」も披露し、ゴミ拾い後の晴れやかな気持ちをより盛り上げてくれました。

遠方からの参加者も！実際にやってみてどうだった？

ゴミ拾いに参加した人に話を聞いてみました。遠路はるばる大阪から参加した佐藤さんは、「東京2020大会オリンピックのボランティアに登録していたんですけど、最終的に行けなくなってしまい、ユニフォームを着る機会がなくなってしまったんです。「ぼ活！」サイトからこのイベントのメールが来て、これは公の場でユニフォームを着るチャンスだと思い参加しました」と語ってくれました。

大学生もたくさん参加しており、高野さんは「一生懸命ダンスをしながらゴミ拾いをして楽しめました」、舘澤さんは「ゴミ拾いは面倒くさいというイメージがありましたけど、ダンスが加わったことによって楽しみながらゴミを拾うことができたのでよかったです」と感想を述べてくれました。

小さい子供を連れた家族も多く参加していたのが印象的でした。只木さんファミリーは、ママ友の青柳さんファミリーに声をかけて一緒に来たそうです。只木さんは「今後もやってみたいですね。誰でもできるし、子供たちも楽しそうだったので。それで役に立つならこんなにいいことないですよね」と語ってくれました。身近な人へ気軽に声をかけることで、ボランティアの精神が広がっていきますね。