インドネシア・バリ島への訪問等を通じて、環境課題について考える学生向けプロジェクト「美しい海を未来へ残そう!~PIG EGG プロジェクト in バリ島~」の参加者を、7/4(金)17時まで募集中です。
PIG EGGプロジェクトとは?
今回のプロジェクトで訪問するインドネシア・バリ島は、世界有数の観光地として知られる一方で、深刻なごみ問題に直面しています。

その大きな要因のひとつが、観光客の急増です。観光客1人あたりが1日に排出するごみの量は約1.7kgで、島民の約3.4倍(0.5kg)にも上ると言われています。さらに、ごみ処理施設の不足や、住民の間に分別の習慣が十分に浸透していないことも、地域の生活環境や生態系に悪影響を与えています。


日本財団ボランティアセンター(日本財団ボラセン)は、NPO法人海さくらと共催で、2024年よりバリ島で環境課題に取り組むプロジェクト「美しい海を未来へ残そう!~PIG EGGプロジェクト in バリ島~」を開始しました。
PIG EGGプロジェクト 誕生の経緯
日本財団ボラセンと海さくらは、障害がある、ないにかかわらず、すべての方が安心・安全に楽しめる海・浜を目指し、ビーチクリーンイベント「Peaceful Inclusive-beach Goals Festival(PIG FES)」を毎年開催しています。
(2023年10月に初開催したイベントのレポートはこちらから)


そのイベントから誕生したのが、「PIG BOSS」。誰もが安全で楽しめる海・浜の象徴です。

「PIG EGG」とは、海&環境に対して、実際にアクションを起こそうとしている人のことです。このプロジェクトでは、プログラムを経るごとに卵の殻をやぶり、将来的には、人にも環境にも優しく、周囲に対して影響を与える「未来の熱源」となり、思いやりあふれた人材の育成を目指す、学生向けのプロジェクトです。



2025年10月派遣 参加者募集中
現在、2025年プログラムの参加者を募集しています。
バリ島への派遣期間は、2025年10月26日(日)~11月2日(日)。
派遣前後に、国内での活動への参加が必要です。募集は、ぼ活!サイトで7月4日17時まで受け付けています。

詳細・申込は、募集ページをご覧ください。
前回派遣の活動の様子を紹介
昨年のプログラムでは、バリ島で5日間の活動を行い、ごみ問題に取り組むさまざまな団体を訪問。現地の課題を自身の目で見て、各団体の活動にも参加しました。また、活動前後には日本国内でも活動を行っています。
【バリ島での活動】
Day1:リサイクルセンターの訪問とサンゴ保護活動
バリ島でリサイクルセンターを運営しているR.O.L.E. Foundationを訪問し、ゴミの分別作業とサンゴの保護活動を行いました。
島内で捨てられるゴミの量は、処理できる量をはるかに超えている事実を知り、学生たちは驚きを隠せませんでした。
Day2:ごみ山のあるコミュニティを訪問
島内の多くのゴミが集積されるごみ山Suwungを訪問。コミュニティ内の子どもや女性の支援をするBali Life Foundationの取り組みを伺い、元気いっぱいの子どもたちと遊びました。
午後には、エコホテル Mana Earthly Paradiseでおしゃれなヴィラでエコな仕組み満載の「すべてが循環する」仕組みを学びました。
Day3:マングローブ林での活動
海ごみの多くは、山や川からやってきます。島内の川や用水路、マングローブ林でごみを回収し海にごみを行かせないための仕組みを作っているSungai Watchの活動について学びました。海を守りたいという熱い想いをもつ地域の人たちと一緒に、島内にいくつもある分別ステーションで活動しました。
Day4:マングローブ林での活動
前日に続き、Sungai Watchの活動に参加。マングローブ林の本気のごみ拾い!今まで見たことがないほどのごみの量、においに圧倒されました。
Day5:地元大学生とビーチクリーン活動
早朝の気持ち良い空気の中、Clean Up! Baliにご協力をいただき地元大学生と交流しながらビーチクリーン!
【日本国内での活動】
10月5日@神奈川県藤沢市
<事前活動>「PIG FES」運営ボランティア
10月5日@神奈川県藤沢市
<事前活動>岸壁幼魚採集
岸壁幼魚採集家・幼魚水族館館長の鈴木香里武さんと一緒に江ノ島漁港でタモ網片手に足元の海を覗き込み、楽しく海の中のお勉強をしました。漁港の岸壁には多くの生き物がいて、まさに幼魚パラダイス!幼魚たちの生き様に触れ、環境問題の現実を身近に感じることができました。
10月5日@神奈川県藤沢市
<事前活動>事前課題の発表
事前課題であった「ゴミ拾い もしくは ビーチクリーン活動」「リサイクルセンターの見学」「下水処理施設の見学」の成果を発表し合いました。全国から集まったバックグラウンドが違う仲間との意見交換をし、地域による違いや新たな発見を得ることができました。
1月24日@東京都伊豆大島
<事後活動>
東京から一番近い大自然を満喫できる島、伊豆大島を訪れました。海からの恵みである自然海塩の工場を見学、火山島ならではの地形、海岸線でごみが多くたまるビーチでのクリーン活動。日本の離島とバリ島との違いを考え、ディスカッションを行いました。全てのプログラムが終了し、PIG EGGだった学生たちは見事PIG BOSS Jr.に成長!
参加者の声
男性・20代
プログラムに参加する前は、「海ごみ問題を解決するための新しいアイデアや取り組み」を知りたいと思っていました。でも、実際に現地での活動に参加してみて、本当に大切なのは、これまで自分たちがやってきたことと変わらない、地道な積み重ねなんだと気づきました。
また、大きなアクションを起こしている人たちは、これまで関係のなかった人も楽しみながら自然と巻き込めるような工夫をしていて、自分のボランティア活動にも通じる部分があり、学びがたくさんありました。


2025年度プログラムの参加者募集は7月4日(金)17時まで!
「美しい海を未来へ残そう!~PIG EGG プロジェクト in バリ島~」2025年度プログラムの参加者募集は、7月4日(金)17時まで受け付けています。
申込時に、ご自身の意気込みを語る30秒の動画を提出していただきます。
自己PR!海への想い!このプログラムに参加したいという熱い気持ちをぜひ、30秒の動画で表現してください。
詳細は、募集ページをご覧ください。
環境問題を本気で考え、本気で取り組みたいと思っている学生のみなさんの申込をお待ちしています。