レポート&コラム

【東京2020大会1年後アンケート調査結果】 ボランティア経験者の約80%が多様性についての意識が向上 大会後もボランティア活動を続けている人も半数以上に

2022年7月22日
スポーツ
【東京2020大会1年後アンケート調査結果】 ボランティア経験者の約80%が多様性についての意識が向上 大会後もボランティア活動を続けている人も半数以上に

日本財団ボランティアセンター(以下、日本財団ボラセン)では、東京2020オリンピック・パラリンピック開催から1年に合わせて、東京2020大会でのボランティア経験者などを対象としたアンケート調査を実施しました。その結果、大会が多くのボランティア経験者に意識や行動を変化させるきっかけとなり、半数以上が現在も継続的にボランティア活動に参加していることが明らかになりました。

 活動への満足度は、大会ボランティアが高い傾向に

東京2020大会にボランティアとして活動したことへの満足度について、大会ボランティアと都市ボランティアを比較すると、大会ボランティアの方が都市ボランティアよりも高い傾向にあった。

東京2020大会をふり返り、ボランティアとして活動したことへの満足度を教えてください

 大会後の自身の考え方や行動の変化については「多様性について意識するようになった」が最多に

大会後の自身の考え方や行動の変化については、「多様性について意識するようになった」「今まで知らなかった競技(種目)に興味を持つようになった」「パラスポーツを身近に感じるようになった」「街中で困っていそうな人に声をかけるようになった」について「非常にあてはまる」「あてはまる」への回答が多かった。

東京2020大会をきっかけに、自身の考え方や行動で変化したことについて教えてください

大会後の自身の考え方や行動の変化を年代別にみると、「多様性について意識するようなった」「今まで知らなかった競技(種目)に興味を持つようになった」「パラスポーツを身近に感じるようになった」については、若い世代において「非常にあてはまる」への回答が多かった。「街中で困っていそうな人に声をかけるようになった」については、世代間に大きな差はなかった。

東京2020大会をきっかけに、自身の考え方や行動で変化したことについて教えてください(年代別)

また、活動後に得られたことについての質問では、「障害のある人へのサポート方法やコミュニケーションスキルが身についた」という項目で、オリンピックよりも、パラリンピック、両大会の活動に関わった方の方が、平均が高かった。

東京2020大会のボランティア活動への応募からこれまでを振り返って、障害のある人へのサポート方法やコミュニケーションスキルが身についた

 半数以上が現在もボランティア活動を続けている

大会後のボランティア参加については、「現在も活動している」が約半数を占めた。東京2020大会以外活動していない方は26.3%であった。都市ボランティア経験者においてボランティア参加が盛んな状況であった。

  あなたのボランティア活動についてお答えください

また、ボランティア参加理由については、「社会の役に立ちたいと思ったから」が最も多く、次いで「自己啓発や自らの成長につながると考えたため」「社会との繋がりを持つため」が多かった。

 あなたがボランティア活動をする理由を教えてください

年代別にみると、 「社会の役に立ちたいと思ったから」 「社会との繋がりを持つため」は年代が高い方の回答が多く、 「自己啓発や自らの成長につながると考えたため」は年代の若い方の回答が多かった。

 あなたがボランティア活動をする理由を教えてください(年代別)

 調査概要

ボランティア活動に関する意識調査/東京 2020 大会一年後調査

調査対象:日本財団ボラセンが運営するサイト「ぼ活!」会員やメルマガ会員など
     (東京 2020 大会でのボランティア活動経験者と、未経験者の両者が対象)

調査時期:2022年 6月10日(金)から6月26日(日)まで  

調査手法:Webアンケート

回答数:8,348人

※本調査の詳細な報告は、以下からご覧いただけます。

https://www.volacen.jp/project/research/olympic_and_paralympic/no_16/

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